予防医学振興事業

予防医学振興事業の沿革と広がり

胸部CT検査

予防医学振興事業は、1960年財団設立間もない頃、「移動診療車による健康診断」に始まりました。1972年には、「住友生命総合健診システム(人間ドック)」を開設、今日まで同事業の根幹として継続しております。また、自身の健康管理が疎かになりがちな方々に積極的に受診いただく機会を提供する観点から、1998年から「聴力障がい者無料健診」、2009年から「介護する人への受診優遇」、2019年から「ひとり親家庭世帯者への受診優遇」を導入いたしました。2007年には「地域医療貢献奨励賞」を開始し、地域医療に多大な貢献をされている医師を顕彰しております。

住友生命総合健診システム(人間ドック)

医療面談

予防医学の観点から、生活習慣病の早期発見および健康管理に資する住友生命総合健診システムは、設備の充実、きめ細かい受診者対応と相俟って、引き続き多くの方々に受診いただきました。
2018年度、総合健診受診者数は、21,951名、1日あたり平均86名となりました。初めてご利用いただいた方は、3,217名となり、初めての方にも数多く当施設をご利用いただきました。
また、実施11年目を迎えた特定健診・特定保健指導の年間受診者数は、8,463名となりました。

住友生命総合健診システムでは、高度な健診内容を安全に快適に提供し、受診者体験価値を高めるため、計画的に設備・施設の更新を行い、健診クオリティ向上に継続して取り組みました。健診前の保健師、看護師によるきめ細かな面談、医師による全受診者へのアドバイス等、受診者体験価値向上へ新たな取組を実施いたしました。

また、21年目を迎えた聴力障がい者無料健康診断を2019年2月9日に実施、2009年度から実施している大阪府下の介護家族の会会員への総合健診受診優遇を継続し、健康管理が疎かになりがちな層への健診サービスの提供に努めました。

2018年度の主な取組事項はつぎのとおりです。

健診クオリティの向上 主な取組内容
  1. 乳癌検査について、マンモグラフィ2方向追加、視触診廃止
  2. 胃カメラについて、検査料金改定、午後検査枠追加
  3. 腫瘍マーカー検査(CEA、CA19-9)について、対象者を全年齢へ拡大
健診システムの更改 主な更改内容
  1. 質問項目の充実、マークシート方式からレ点方式への変更等により記入しやすい内容へ変更)
  2. 新医療面接の導入(健診の冒頭に保健師・看護師による面接、健康状況・問診内容の確認、オプション検査のお勧め等を実施)
  3. 健診結果報告書の改定(受診者にとって、よりわかり易く健康志向の高まりに対応した内容への改正)
聴力障がい者無料健診
住友生命総合健診システムの取組として、聴力障がい者を対象に健診を無料で実施しています。手話通訳者のほか施設スタッフも手話による案内を行うとともに、事前説明、健康診断、結果説明と細かに対応を行っています。2018年度は21回目となり、74名(男性35名、女性39名)が受診、延べ受診者数は1,536名となりました。

「介護する人」「ひとり親家庭世帯者」への総合健診受診の優遇

住友生命総合健診システムの取組では、親や配偶者の介護に携わる人やひとり親家庭の世帯者は、自身の健康管理が疎かになりがちで、本人の健康状態の悪化が家庭に及ぼす影響が深刻となるケースが多いと考えられることから、2009年度から介護する人、2019年度からひとり親家庭世帯者への総合健診受診の優遇も行なっています。2018年度は、大阪府下の「介護家族の会」の会員で、現に介護に携わっておられる方を対象に40名の方に受診いただきました(受診料10,000円)。

地域医療貢献奨励賞

地域医療貢献奨励賞
第12回「地域医療貢献奨励賞」表彰式

医療に恵まれないへき地等における医療の確保向上および地域住民の福祉の増進を図るため、地域医療に多大な貢献をされている医師を対象とする「地域医療貢献奨励賞」の顕彰を、2007年度より自治医科大学と協働して実施しています。全国の都道府県から推薦のあった医師の中から毎年6~8名を選出し、表彰するとともに副賞の授与を行っています。