ご挨拶

理事長 栄森 剛志

住友生命福祉文化財団は、生命保険事業の基本理念である共存共栄・相互扶助の精神に基づき、1960年に住友生命保険相互会社の寄付により設立された財団でございます。設立以来65年以上にわたり、定款第3条に掲げるとおり、「援護を要する人々を含む国民すべて」を対象に、「健康で文化的な生活を営む」ことができるよう、医療・福祉・文化の各分野において事業を展開し、「より良い社会の実現に貢献する」ことを目的として活動を続けてまいりました。

1960年の移動診療車による健康診断を起点とする予防医学振興事業は、時代の変化とともに発展を続け、生活習慣病予防を中心とした健診事業を通じて、多くの方々の健康づくりに貢献してまいりました。また、1961年に始まった「長寿慶祝行事」を礎とする福祉事業は、高齢者、障がい者、子ども等を取り巻く社会課題に向き合いながら、その時々のニーズに応じた支援を継続しております。さらに、1990年に開館した「いずみホール」は、2001年に財団事業として編入されて以来、音楽文化振興事業の中心的な役割を担ってまいりました。現在も「住友生命いずみホール」を拠点として、質の高いクラシック音楽に触れる機会の提供を通じ、豊かな文化の創造と普及に努めております。

今日、我が国では少子高齢化や人口減少の進展に加え、地域社会のつながりの希薄化、孤独・孤立への対応など、多様で複雑な社会課題への取組みが求められています。また、デジタル技術の進展や価値観の多様化により、私たちを取り巻く社会環境は大きく変化しています。
こうした時代だからこそ、人と人との支え合いの大切さは一層高まっています。健康で安心して暮らせる社会、誰もが生きがいと希望を持てる社会、そして心豊かな文化が息づく社会の実現に向けて、当財団が果たすべき役割はますます大きくなっているものと考えております。

私どもは、設立以来培ってきた歴史と伝統を大切にしながら、定款に掲げる使命に改めて立ち返り、医療・福祉・文化の三つの事業を通じて、これからの時代にふさわしい社会貢献活動に取り組んでまいります。そして、一人ひとりの健康、幸せ、生きがいの向上、すなわち一人ひとりの「ウェルビーイング」の実現に寄与するとともに、すべての人々が健康で文化的な生活を営み、互いに支え合いながら暮らせる「より良い社会」の実現に向け、より一層努力してまいる所存でございます。

皆さまの温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。